竜とそばかすの姫を見ながら思ったこと

 

はじめに

 本記事は、表題通り映画『竜とそばかすの姫』を見て思ったことを書いたものです。

 「感想」ではないのは、大部分を描写への否定的な疑問が占めるからです。

 地上波で放送するということで、公開当時思ったこととあらためて思ったことを出力しておこうと思い、本記事を執筆しました。

 ネガティブな文章になると思うので、そういうものに抵抗感がなければどうぞご一読ください。

 なお、小説は読んでいません。

 

見ながら思ったこと

 見ながら思ったことをそのまま書いていくのでかなり散文です。ほぼ実況。

 

 始まり。作品の舞台である<U>について、究極の仮想世界、アカウント数50億超という説明とともにCMでよく聞いた歌が。

 へースマホアプリでできるんだ。手軽でいいね。

 <As>(アプリ内で使用するアバター)についての説明。生体情報から自動生成ってことはキャラメイクがないってこと?と思うと同時に画面いっぱいに映る非人間型Asたち。

 あっ、クジラ! サマーウォーズでも見た! 細田バースでは仮想世界=クジラなんですねぇ~。

 <U>内は3Dで描くみたいだけど3Dのアニメーションいい感じですね。

 

 主人公(すずちゃん)登場。田舎で父子家庭なのね。

 あー四肢に欠損のある犬。個人的なお気持ちなんだけど四肢欠損のある動物は見ていて痛々しくなるから見たくないな~~~。

 ベル(すずちゃんの<As>)について。「彼女はいったい、誰?」というセリフ。いきなり来ましたね共感できないポイントが。

 別にTwitterでめちゃ歌うまびとが現れても、それまでの活動履歴が気になりこそすれ、当人にまではそこまで興味って持てないと思うんですよね。Twitterだと日常のツイートとかで人となりがわかったりするので本人への興味度も必然的に左右されるんだけど、ネトゲ的な<U>でそこまで一挙手一投足をウォッチできないだろうから必然的に歌にしか触れない(と思われる)わけで、そうなったら良い歌を提供してくれる<As>でしかないんじゃないかなと。……ここまで書いて初めて思い至ったけど、歌としての供給しかないミステリアスな存在だからこそ本人への興味が高まってるってこと? この短いカットでそこまでわかんねえよ!

 

 タイトルコール。

 田舎の登校風景。川を渡ってバス停→バスで駅(令和の世に有人改札のみ!)→電車で学校へ。

 キャラクター紹介パート。

 学校のマドンナ・ルカちゃんと毒舌親友女子のヒロちゃん。カヌーに情熱を燃やすカミシン(かなり変質者ムーブ)、イケメン男子しのぶくん。なるほどこの子達がメインキャラなわけね。

 

 突如始まる回想パート。回想早くない?という気持ちとカツオのたたき食いてぇ~という気持ちが同時に発生する。した。

 お母さんと一緒に音楽に触れてきたことと、お母さんの死の理由が明かされるのだが、映画が始まったばかりでキャラクターに感情移入できないうちにこういう悲しげな回想を見せられても「そう……」という感想しか出て来ないんですよね……

 お母さんの死について匿名の人たちの無責任な感想。どうやらそれによってすずちゃんにストレスがかかったらしい。

 あっ、陸上部のラダートレーニング! 懐かしいな~。

 すずちゃんは帰宅部なんですね。

 カラオケに無理やり引っ張られるすずちゃん。ウェイウェイするJKたちの同調圧力こえ~。

 事故後のあれこれですずちゃんは歌えなくなってしまったのだな(光らないゲロ久しぶりに見た)。

 ヒロちゃんの誘いで<U>を始めるすずちゃん。まだ回想だったんだ。

 キャラメイクパート。回想中に回想入れるのマジ? なるほど写真から<As>を生成するんですね。生体情報から自動生成って言ってなかった?

 へースマホアプリとイヤホン(型デバイス)でできるんだ。(VRゲームものの先駆けの)ソードアート・オンラインだと頭全体を覆う機器を使っていただけになんかすげー科学力だ視覚が制御下に入ります!? その他の認知機能および四肢の深部感覚が制御下に入ります!? イヤホンだけでそんなことまでできるの!?

 身体主体感と身体所有感云々、要するに自分の体を動かす感じで<As>の操作ができる(コントローラを使用する必要はない)ってことね(それはそれとしてここデジモンフロンティアのスピリットエボリューションを思い出したわね)。しかしイヤホンだけで身体機能の制御に割り込めるのめちゃめちゃすごいな。超科学じゃん。

 初ログイン。真っ白な衣装が初期アバターっぽくてあるあるですね。同時に映し出される大勢の<As>。人間型全然いねぇ~。

 ログイン早々急に歌うよするベル。歌えて良かったね。その周りの文字列なに? <U>には歌を歌うと<As>の周囲に文字列が浮かび上がる機能があるんですか?

 急に歌いだしたベルに反応するその他大勢。かなり非人間型率が高い。

 好意的な反応もあるけど、どちらかというと否定的な声のほうが多い? ていうか歌に関することや行動についてならともかく、「なにそのそばかすヅラw」って言うのめちゃくちゃやばくないですか? <U>の世界は他のよくあるゲームのようなキャラメイクができないという事実を数多の非人間型<As>を映すことによって補強してきた上で容姿を批判するっていう。顔面の出来を自由にできない現実と同じ仕様で、何なら人間型になれるかどうかすらガチャの<U>ですら容姿の批判があるんですよ。こわぁ~。

 クリオネ型<As>が近づいて称賛してくれる。ははーんクリオネってことは裏の顔があるな?(「流氷の天使」や「氷の妖精」と称されるクリオネはその可愛らしい別名と裏腹に捕食形態がグロテスクなので)(キャラデザインのメタ読みだけどこのキャラクターは二面性があるという比喩表現だな?)

 初めてのログイン終わり。ところで<U>って初回ログイン時のチュートリアルとかないんですか?

 クリオネがフォロワー第一号になってくれた。フォロワー増えると嬉しいよね。

 歌えることがわかって心にゆとりができて日々の生活も穏やかに過ごすすずちゃんには素直に良かったねって気持ちになる。まあフォロワー爆増でその余裕も吹っ飛ぶんですけど。

 この大量のベルリミックス、多分だけどログイン時に歌ったのを撮影された動画をネット上の色んな人が編集して上げてるだけでほんとにいろんな衣装で歌ったわけではないよね? 限られた素材から多様な作品に仕上げるのはこういうのに近いのかな。 www.nicovideo.jp

 ベルの動画を見た人たちがベルについて知りたがってますね。確かに大量にリミックス動画はあるのに一切活動履歴掘れないスーパーシンガーが現れたら気になるとは思いますが……

 ベルについてかなり攻撃的なペギー・スー(有名人らしい?)。いやこれはどうなの? 有名人なら上手な新人が現れたら褒めこそすれ、いきなりこき下ろすのってプロモーション的にどうなの? 周囲を下げて自分を上げるタイプの人って苦手だな~。

 お母さんが死んだときのもそうだったけど、無責任な匿名の他人はヘイトを吐くというのが繰り返し描写されてインターネットはクソという気持ちが高まってきますね。

 それはそれとして「編曲のおかげ」「人任せ」という声があるので、やっぱりたくさんのリミックスは興味を持ったクリエイターのインターネットしぐさ(ベルの動画を編集して既存のものとは別のリミックスに仕上げるのがミーム化したとか)の結果だったっぽいですね。

 そういう動画群が好悪の声とともに拡散されまくってさらなる流行を呼び、爆発的なフォロワー増につながったと。<U>って通知機能ないんか?

 

 いつの間にか有名人になっていたことに慌ててヒロちゃんのところに駆け込むすず。ヒロちゃんはすずと違ってベルミームの流行を押さえていたことがわかる。

 流行の理由を尋ねられたすず。「ルカちゃんにそっくりな外見(そうか?)」、「おもしろがって編曲してくれた人たち」、「ヒロちゃんのプロデュース」、「衣装」、「ダンス」。ヒロちゃんプロデュースしてたの!? ベルのミームを意図的に流行らせたってこと?

 「<U>のボディシェアリング技術はその人の隠された能力を無理やり引っ張り出す」。歌えたのは<U>が無理やり歌えるようにしたってこと?

 白目を剥いて否定するヒロちゃんと同じ動きをする画面に映ったヒロちゃんの<As>。サマーウォーズではOZ内の描写がイメージ映像でしかなかった(DSを使ってラブマシーンに攻撃をしかけるシーンでRPGみたいなゲーム画面になっている=使用媒体によっては操作画面がかなり簡略化されている)のが、今作では<U>内の描写(視聴者の認識)と作中人物の認識する<U>の乖離が極めて少ないことがわかるシーン。

 ところで<U>を起動しつつ普通に日常生活送れるんだ? 視覚聴覚身体感覚を<U>側に持っていかれた状態で<As>を動かす以外のことってできるもんなの? 数多のVRものだと意識をゲームに没入させる代わりに肉体は寝てるような状態になるけど、竜そばは現実のVR技術の延長上にある? から肉体を動かしつつアバターも動かすってこと? いやしかしVRゴーグルを外せば視界が確保される現実と違って<U>は視覚の制御を取られてるわけだから緊急時に危なくないですか? イヤホン外せば制御戻るとか? そんな雑に身体機能の制御権をやり取りしていいものなのか? それとも現実の視界にワイプで<U>の視界があるとか? という仮定に仮定を重ねた疑問が湧いてきてここらへんからかなり作品への没入感が薄れてきましたね。しかもそのすぐあとに現実ではキーボードを操作しながら<As>には別の動きをさせるシーンまであって、余計に混乱しました。一つの脳みそで二つの身体を動かせるものなのか? わからない、身体が一つしかないので。

 

 そんなわけで(おそらくヒロちゃんのプロデュースで)真っ赤な花のドレスをまとったベルがスピーカークジラの頭上で花びらの演出とともにパレードをするシーン。そのクジラってそういうふうに使えるんだ?

 オワコン扱いされるペギー・スー。溜飲が下がると同時に新しい流行以外を無価値扱いするインターネットの嫌なところが出てますね……

 邪悪な盛り上がり方をするヒロちゃんいいな……。それはそれとして実家で大声出すと親がね……、つらいよね……

 

 廃校の体育館で取材に合わせて歌をお披露目する? ママさん合唱団。とおもいきやすずも所属してるらしい。

 「幸せとは?」。幸せ、幸せか……

 

 しのぶくんのことを思い出していたところに現れるイケメンしのぶくん。真っ赤になっちゃってしのぶくんのこと好きじゃん……

 すずの様子を見逃さず手を握っての「言ってみ」。ひゃだ、しのぶくん、あのころと同じ……(トゥンク)。でも女子の圧力怖いから逃げるね……

 遠くからしのぶくんとルカちゃんのやり取りを見て「私よりルカちゃんのほうが」な感じで去るすず。後ろのモブ女子ズも「お似合いだね」みたいな顔で見てるの怖いな~。

 

 <U>の球状スタジアムでライブをするベル。視聴者数(配信勢も含めてだと思うけど)1~2億って想像できないな。

 球状スタジアムは必ずしも地面が必要ないVRならではのギミックでいいですね。

 水滴でできたかぼちゃの馬車(馬がいないから荷車?)と一体化して登場するベル。ここ笑うところ? かぼちゃの馬車の演出意図はわかりやすいんだけど、ラスボスみたいな衣装はかなりシュールだな……

 かぼちゃの馬車から複数のミニスピーカークジラに分かれる演出が涼しげでいいと思う。

 そして会場に侵入してくる竜。ついに登場という感じなんだけど、ライブ会場の入場コントロールは運営側にしかできないと思われるのだが(誰でも開け閉めできるのは設備として致命的だし)、ヒロちゃんも勝手に入ってきたことに憤慨しているのでここでもなんで?が出てくる。

 というか電子の世界なのに

 ・入場には物理的な(オブジェクトの)隙間が必要

 ・会場内の明暗も完全制御されているわけではなく開場の影響を受ける

 ってどうなんですか? もっとこう、電子的なさあ……

 

 竜についての説明。コメントが視界内に吹き出しで出てくるの邪魔だろうな……。ていうか演出中もコメントはあっただろうから動きを止めたら可視化されたのかな。そこらへんの忖度ってシステム側でやってるんだろうか(ヒロちゃんは一緒になって追いかけっこを見てたしそこらへんの操作はしてなさそう)(でも二つの身体を別々に動かしてたしな……)。

 いやしかし「<U>に住む醜いモンスター型<As>」ってセリフ、あまりにもやばくないですか? 何をもって醜いと評するのか? 見た目か? これまでけっこうヤバい容姿の<As>が出てたよな? そいつらより竜型<As>ってかなりかっこよくない?

 続く説明もかなりツッコミどころが多い。

 「データが壊れて使用不可になるまで攻撃してくる」って、そんなことある?

 『攻撃し続けることでキャラクターデータを破損させる』がボディシェアリングシステムとやらで引き出された竜の人の潜在能力だとして(なんだその能力)、それは<U>のシステムに則って実装された仕様なのでこの場合悪いのはそんな能力を付与したシステム側だし、そうじゃなくて(説明の雰囲気的に)『攻撃し続けるとデータが破損する』のが<U>の仕様ならやっぱりゲームの仕様の不具合であって竜を攻めるのは違わないですか? 『データが破損するほど攻撃しない』が<U>内のマナーだとしても、そもそもそんな仕様にすんなよって話なわけで。

 「これ見よがしに背中の痣をアピールするウザいやつ」。痣!? 背中の!? それってマントについてる模様のこと!? これを痣って言うのは無理がありすぎじゃないか!? 「あんなに痣だらけなんだ」じゃないが!?

 

 追いかけている方、『ジャスティスたち』とやらの説明。「<U>の正義と秩序を守るって主張してる」という言葉で一気に(心の中で)鳥肌が立ちましたね。

 ”主張してる”なんて言われるってことは、彼らは俗にいう自治厨(運営側ではない)ってことでしょ? 自治厨がでかい顔してるゲームってその時点でゲームの魅力度に大きくマイナス補正がかかると思うんですよね。

 しかも竜に集団で襲いかかって反撃されただけですんげえ批判するんだもん。こんなん見せられて「俺も<U>の世界に行きてえ~」とはならんですよ。

 でもその<U>の住人たちはジャスティス派なんだから作品と感情の乖離が大きくなっていくわけで。「ベルのライブを台無しにしやがって!」、それはそうなんだけど、自治厨の皆さんも特に(ライブ中に乱入して)申し訳無さそうにしてるでもないし、どっちもどっちじゃんっていう。

 ベルの「あなたは、誰?」、ちょっと唐突感あるけどこれは世界中の人がベルのオリジンを気にするのと同じですかね。興味を持った対象のことをもっと知りたいのでとりあえずその人の人となりが知りたくなるというのを「誰?」という一語に圧縮してるのかなあ。

 

 『ジャスティスたち』のリーダー、ジャスティン。芝居がかった物言いと動き(正義漢ロールプレイか?)で右手のロックバスターを開放するの、気持ちいいだろうな……

 「これこそが<U>の正義と秩序を守る真実の光なり!」、竜をディスりつつ数々のスポンサーロゴを背負い宣言した『アンベイル』とは? 疑問を放置しつつめっちゃ撃つじゃん。

 ジャスティンの指示で自治厨の人たちが会場を締め切っていく。えっ、そんなことできちゃう(できていい)の!?

 会場の入場操作どころか照明までいい感じに使用して竜のオリジンを暴く宣言。こいつディスりながらじゃないと名前も呼べんのか?

 どうやら先程の羽ライオンバスターはオリジン(現実の顔)を強制的に開示するツールだったようで、えっ、そんなこと許されていいの!? 竜とそばかすの姫の世界に肖像権は存在しないのか!?

 全世界50億人以上がプレイする<U>で企業ロゴを背負ったプレイヤーがゲーム内で迷惑行為を働いただけのプレイヤーを私刑的に強制情報開示させていいの!? 企業はその姿勢を是としているの!? 会場内のモブどももヒロちゃんもそこに何も疑問を持たないの!? ていうかそんな危ねーもんをばかすか撃ってたの!?(流れ弾で撃った数だけアンベイルされてない!?)

 ベルの方に逃げる竜。「ベルが怪我でもしたら」、そもそも<U>ってHPとかそういうシステムあるの? なぜかそこらへんを漂っていた鉄筋的なアイテムで暗闇の中自治厨フルボッコにする竜。ちょっとボコっただけでデータが破損する<U>で開催される武闘会って何?

 「こんなことが許されていいはずがない」、データが破損することを指しているのであれば文句を言うべきは運営や開発であって竜ではないんだよな。

 

 あ~~~欠損のある犬……。うまくいってない父子家庭……。タタキ食いてえ~~~。歩きスマホはやめようね。

 「アンベイルされちゃえばいいのに!」、怖いな~。「ベールを暴いてやろうよ」ってつまり「個人を特定してやろうよ」ってことだよね。特定するだけで収まらないんだろうな~。そのままネット上に公開しちゃったりとかするんだろうな~。怖いな~。

 <U>について。デバイスが常時生体情報をスキャンしている。ネット上に竜に関する国籍年齢性別その他一切の情報なし。個人情報をむやみに出さないのはネットリテラシーが高い。

 対戦記録が残るのはまあね。369勝3敗2引き分け。それだけやってBANされてないならやっぱ正規の仕様だろうし竜悪くないよ。

 廃校の一室を基地化するヒロちゃん。背負ってた箱にそんなに入らなくない!?

 竜との対戦者にインタビューするヒロちゃん。<U>に紐付けられたSNSってTwitterみたいな匿名のじゃなくてInstagram的な顔も名前も公開してるやつっぽい。

 ところでこれ一人ずつ訊いてるんじゃなくてグループチャット的なやつなんだな? 改めて各々のアイコンを見ても<As>において人間型が少数派なのがわかる。身体操作感が現実と同じっぽいのにどうやって人間以外の身体を動かしてるんだろうね。

 空発言だけ残して消えるフォロワー1号(天使?)。昔RED STONEっていうMMORPGやってたんですけど、発言すると吹き出しが出るタイプだったから言ったことを引っ込めたいとかログを流したいとかってときに空発言してたの思い出しましたね。

 ここで竜のオリジン候補として複数の人から同じ名前が挙がるってことはやっぱりネット上で竜のオリジン探しがそれなりに盛んってことなんでしょうね。当時見たときは「いくら迷惑プレイヤーだからってゲーム外で個人特定までやらんだろ……」って思ってたんですけど、これって初回ログイン時の歌動画しかなかったベルと同じなんですね。竜に関する情報がネット上に対戦記録くらいしかないから、ミステリアスな人物として逆に関心を集めてしまうっていう。

 無名の現代美術アーティスト・イェリネク。話を聞いただけでただの竜フォロワーだとわかる。いやしかしこいつみたいに身体に直接あるならまだしも、マントの模様でしかないものを指して痣はやっぱり無理あるって!

 「エージェントの連絡先がある。直撃するよ!」で電凸するの嫌だなあ。というかエージェント(代理人)に直撃して本人と通話してるの、エージェントが怪しい二人を素通ししたってことですよね? クビにしろそんなやつ。

 電凸なので最低限の礼儀すらなく高圧的に質問攻めにするヒロちゃん。青空背景にヘルメット+マスクとか工事現場からかけてんの?

 あ、このティーセット3Dだ。ペットボトルとかじゃなくてわざわざ紅茶淹れるの優雅だね。

 「他に誰か思い当たる?」「性質の近いやつならいる」「同じようにムカつかせるやつ」。ネット上に情報がないのでムカつくやつを竜認定する段階に来てるじゃん。性質の近いやつって、別に竜は傷つけられたとは言ってないんだよな。

 今度は取材を装って対象に近づくヒロちゃん。イェリネクへの失礼度が相対的に上がっている。

 通話しつつ画像の検証とかライブカメラのログ確認とかマルチタスクすごいですね。承認欲求拗らせ攻撃性おばさんというだけで竜認定するの笑ってしまう。

 メジャーリーガーのゴシップを扱う海外の番組っぽいのを見てるヒロちゃん。ベッドでっっっっっっか。

 犬人間と割れ卵のVTuberっぽい二人。コメントが国際色豊かなのでかなり人気の配信者なんだろうな。各国の子供たちに竜についてインタビューしていく。卵の方のコメントの共感性が高い。ところでこれ目線(カメラ)とは別にスマホ持ってるってことはリモートインタビューじゃなくて現地にインタビュアーがいるってことだよね。かなり大掛かりなYoutuberなのか?

 あっ、登場したのに意味深に顔を背けてる子供! こいつ怪しいぞ!

 配信中に出てきた子が出てるインタビューの映像が関連動画に出てくるの精度高すぎない? 配信の視聴者がみんなそっちの動画も見てるとか?

 3人中2人の肌の色が濃いし、どこか外国かな……?(って思ってました初見時は。Tomoくん(色白の子)って名前出てたんすね。外国人へのインタビューの流れで出てきてたから外国人だと思いこんでました)

 また別の配信サイト。有名になると友達が増えるやつね。えっちなお姉さんだあ。

 

 イェリネクがタトゥーについてちゃんとした取材をされている(囲み取材されてるってことはこのニュースの番組以外からもされてるんだな)(でもカメラじゃなくてスマホ向けてるやついるな……)(スマホ多くね?)(正規のテレビ局とかじゃないのかな)。しかしここまで大々的に取材されるということは竜=イェリネク説がネット上でかなり大きくなっていたってことなんだろうな。そんな状況で怪しいガキ二人の電凸を通すエージェント何?

 誰にでも秘密はある。ヒロちゃんは枯れ専。そこまで大きな声じゃなかったのに奥の二人が反応したのなんだよ。

 「お父さんやお母さんには絶対言わないでよ、私のこといい子だと信じ込んでるんだから」。いい子は自室でギャハギャハ笑わないんだよなあ。

 お母さんの話、まあ父子家庭のすずには地雷(に見える)よね。実際には父子家庭になってからギクシャクしちゃってるって話だったけど。父親と話せなくて家に居づらいから放課後はずっとヒロちゃんと一緒ってことかな。付き合ってくれるヒロちゃんええ子や(口悪いけど)。

 

 竜を探しにきたベル。モブ自治厨がビュンビュン飛んでる。いや~な雰囲気。

 (かなり”癖(ヘキ)”の強い)異形のAIが次々現れてなんか怪しいセールスみたいなこと言ってよくわからんところに飛ばされるベル。イベントエリアか? それとも各AIの管轄する専用エリア……? わからん。

 天使の開口一言目が「ばかだなあ」とはね。まさかこれがギャップか?

 天使の案内でお城にたどり着くベル。秘密のバラ園(ぞの)。そして現れる竜。ところでこの城なに? 竜のプライベートエリア?

 なんと、電凸だけで飽き足らずベルは竜に直凸しにきたのだった。SNSって人と人のコミュニケーションが主だし相手の都合も考えたほうがいいよ。

 「出ていかないと噛み砕く!」、かなりノリノリじゃん。この辺でこの映画が細田守流『美女と野獣』なんだということに気付く。

 険悪な雰囲気を察した天使によって仕切り直しが図られる。竜は天使が大事なんだね。データが破損するまで殴るのをやめない竜と天使を優しく包み込む竜、どっちが本当のあなたなの? 答えにくい質問なんで部屋に入場制限かけますね……

 

 上の空になってるところをママさん合唱団に茶化されるすず。流れでハイソっぽいママさんの若いころの青春トーク聞かされるの何? 歌のプレゼント。ラブソングじゃん! おねショタの叙述トリック

 

 ラブソングな~~~って言いながら即興で歌うすず。思い浮かべるのはしのぶくんと竜。心がふたつある~。

 なんかすごい勢いで通知が増えてくメッセージアプリ。可読性の低そうなデザインだな……。本人の見えるところで弾圧始まるの怖いよ~~~(いきなり敵認定されてないだけ有情なのか?)。

 突如始まるストラテジーパート。すずがしのぶくんに手を握られただけで女子同士のギスギスが表層化して大炎上しかけるの怖いよ~。

 「私みたいなのが付き合えるわけないじゃん」「たしかに」。落ち着かせるためとはいえ複数の相手に自分を卑下するの嫌だな~。「たしかに」じゃねンだわ。

 平定。

 噂をすればルカちゃんから相談メール。まさかルカちゃんほどの人気者が陰キャのすずですら入ってるグループに入ってないとも思えないので、炎上を見た上でメッセージを送ってくるのはどう考えても黒幕でしょ。そうじゃなきゃどんな心境で送るっていうんですか。

 

 なんか枚数の多いカミシン。しのぶくんとカミシン仲良しか?

 「今日何かあった? あったら言えよ」イケメンがよォ~~~。しのぶくんに前から聞きたかったこととは。カミシン空気読めねえ~~~。カミシン喋るごとに動くのおもろいな。その段階の(インターハイに出られるほどの)選手だったとはね。無邪気に応援するすずに童貞臭いリアクションを取るカミシン。スン……てなったすずが笑いを誘う。

 「こんな私のことなんかもう気にしなくていいんだよ」 すず、慮外の決別っ‥‥! 自分で自分がわからないっ‥‥! そのまま勢いに任せてルカちゃんの恋路を応援っ‥‥! もう泣くしかないっ‥‥!

 

 傷心のベルは竜のお城へ。鍵開けてくれる天使。顔のない女性の写真。窓際の竜。痣……。痣ではないと思う。

 「醜さを笑いに来たか?」、マントの模様が竜にとってもコンプレックスであることがわかる。しかし見直して思うけど『荒々しい竜』のロールプレイ気合入ってて笑っちゃうな。もしくはこの荒々しい言動こそが<U>によって無理やり引っ張り出された潜在的な姿なのかもしれんが。

 マントの模様に対して登場人物と自分の間で認識の齟齬があるから、痛いもくそもないんだよって思っちゃうんですよね。まあそれはそれとしてここのベルの言動はかなりデリカシーに欠けると思う。仲良くもないのにずかずか踏み込んでコンプレックスについて話して?されてもそりゃ怒るわ。AIにも出て行けされるベル。ところでこのAIは結局なんなの? 竜の所有物なの?

 

 お城のある辺境からフワーッと帰るベル。ファストトラベルとかないんか? そのせいで自治厨に呼び止められるし。6人くらい一気に寄ってくるの怖いよ。こいつら顔がハリー・オードに似てるな……。一人一問ずつ訊いてくるのなに? 「それは醜いモンスターか?」。邪悪なアキネイターじゃん。

 無言で逃げるベル。他人の装備を掴んで剥がせるのやばくない?

 しれっと合流してるジャスティン。「言わないならオリジンに訊く」じゃないが!? スポンサーロゴ背負ってる人間がそんなホイホイ他人の個人情報晒そうとするのだめでしょ!? 普通に脅迫じゃん!! これここでアンベイルの選択肢がノータイムで出てくるの、普段からこういうことやってるってことでしょ。というかこいつはなんなの? なんでアンベイル砲なんて個人情報保護ガン無視したアイテムを持ってるの? 言動的に開発者でもゲームマスターでもないっぽいし、なんでいちユーザーがそんな極大権限保有してるんだよ。そもそもなんでそんな機能が実装されてるんだよ。ジャスティンに対して無限になんでどうしてが湧いてくる。

 ベルのピンチに颯爽と現れる竜。ポコポコ殴るハリー大尉たち。<U>のHPまわり(そもそもHPとかあるの?)がわからんのでいまいちダメージ感が伝わらない。ギリギリでビルを直角に曲がるのかと思いきやみんなしてぶつかるのギャグか? 飛んで移動してるのに落ちるんだ……。落下状態から飛行状態に移行するのにそんな力む必要あるの不便じゃない?(そもそも落下するようになってんのが不便なのだが)

 お城に帰ってきたベルたち。背景が違うのでお城が隔絶されたエリアなことがわかる。意外にボロボロだった竜。HPが減ったのかスタミナが切れたのか。

 「ほんとうに傷ついているのは、ここね」「( ゚д゚)ハッ!」からの「ベル……♡」。AIたち「NTRやんけー!」

 

 ベルから歌の贈りもの。「本当は胸の中にあるものを覗かれたくないのでしょう?」わかってるならズカズカ入り込むのはやめようね。

 AIたちに贈られたバラがドレスになった! どういう処理!? クエストアイテム的な? わからん……。当然のように竜も変身するし。装備替えても強制的にマントに模様つくのかなりシステム側から嫌がらせされてるな。装備どころかマップも変わった! この画完全に美女と野獣じゃん! マップ変わったのになんか浮き上がって空に突き抜けちゃった。装備の効果かな? キス顔になるベル。えっちだ。目を瞑っちゃう竜。かわいいね。自然にキスの姿勢に行くベルなに?

 抱き合う二人。なんか割れるみたいな音がして苦しみだす竜。マントの模様が増えていく。ここの「あなたは、誰?」はちょっと唐突感あるな。

 

 このメッセージアプリ可読性うんち過ぎんよ~。「アンベイルされろ」、つまり「害意を持った第三者に素顔を晒されろ」なのでほんと怖い。

 「秘密なんか知らなくていいじゃん」、すず自身はまったくそう思ってないよね。ネットリンチに遭う竜がかわいそうなだけ。情が移ったな。

 『武闘大会を荒らす迷惑プレイヤー』でしかなかった竜がベルのライブに乱入して中止させ、そのために『ベルのファンという名の竜アンチ』を大量に抱えてしまったのがこの騒動の肥大化の一因になっていると思われるので、実はすずは無関係じゃないんだよね。すず自身はわかってないんだけど。

 竜のアンチスレっぽいのを見てるヒロちゃん。かなり見やすい。吹き出しが反・省スペースな上に大きさが統一されてないしその吹き出しがガンガン被るの、見た目の雰囲気だけで読みやすさゼロですからね。それに対してシンプルなツリー形式のなんと見やすいことか。

 自治厨の情報提供喚起コマーシャル。散々『竜』って呼んでたのに#UnveilDragonじゃないのはなんで? 美女と野獣に引っ張られすぎじゃない? 自治厨が広告まで打ってくるの嫌すぎるよ~。

 

 竜の中の人考察が世界中で盛り上がってる中で新たな火種で炎上するイェリネク。別々にインタビューされてる人がビデオ会議みたいになってるのなに?

 ゴシップが囁かれてたメジャーリーガーも周りがうるさくなってきたのか服の下をカミングアウト。傷だらけの身体は健康の証。その動画が<U>内で上映されて絶賛の嵐。

 「ゆるさーん!」でフェードインしてくる赤ん坊の<As>。その正体は前に偽インタビューした承認欲求拗らせ攻撃性おばさん。<As>の見た目への言及。おばさん側の主張が『深層意識が外見を設定した』っぽいのに対して、ヒロちゃんの指摘は『発言に有利に働くので意図して外見を設定した』というもの。それってキャラメイクできるってこと? 生体情報から自動生成はどうした?

 

 ベルの噂が噂を呼んでいる。『ベル』というコンテンツがすずの手から離れている。なんて思ってたらネームドっぽい自治厨に囲まれてた。

 アンベイルキャノンを見せつけながらアンベイルの仕組みを説明するジャスティン。

 「通常ならデバイスで読み取られた生体情報は特殊なプロセスを経て登録した<As>に変換されます」「ですがこの光はその変換を一切無効にしてしまう」「オリジンそのものがダイレクトに<U>の空間上に描画されてしまう」「創造主Voicesしか持てない権限と同じものを私は持ってると言い換えてもいい」じゃないが!?!?!? だからなんでそんな危ねーもんを開発者でもないおめーが持ってんだよ!!!!!!

 「警察機能が<U>に無い」、そりゃ自治厨が台頭するはずですわ。SNSの警察機能、つまり通報やミュート/ブロック、アカウントBANが<U>には存在しないということなので、悪質なユーザーを善良なユーザーがどうにかする方法がないってことなんですね。地獄か?

 「警察機構がないなら自分たちで組織すればいい」っていう回答はたしかに納得はできるんだけど、ジャスティンの言い分がかなり攻撃的で怖い。実際どこからか手に入れたアンベイルガンで無辜の<As>を脅迫しているので正義はない。

 「<U>を維持するためアンベイルされるべき存在」、そんなものはない。「アカウントBANされるべき」とかならわかるけど、「本人の同意なく個人情報を晒されてもいい」とは思わない。

 ジャスティンの意思一つで<U>上のすべての<As>がアンベイルされる可能性がある状況は非常に歪で不平等で、たった一人の上位ユーザーとそれ以外の50億人の下位ユーザーという構図はSNSとして極めて不健全だと思う。自分以外の人間に(アンベイルをちらつかせて)言うことを聞かせられる存在、<U>の王だよ。王がいるSNSなんて絶対やりたくない。

 ベルに拒絶されて本性を表すジャスティン。「アバターが美人でも現実はブスなんだろw」と暗に言い、「ブスの歌なんか誰も聞かねえわw」と嘲る。いやそれはおかしいでしょ。それこそ歌なんて容姿関係なく評価されるジャンルでしょ。どんな容姿だろうが上手けりゃ評価されるのが芸術でしょ。とことんジャスティンが作品のノイズなんだよな~。

 異形AI娘ーッ! やっぱデザインの”癖”やばいって。謎空間に炎の竜巻。水のないところでこのレベルの水遁を……。幻術なのか? 殴られたAIちゃんの安否が気になる。

 どさくさに紛れて逃げ出すベル。残された一枚の花びら。花びらのホロ加工を見てニヤリとするジャスティン。位置情報でも書いてあった?

 

 ヒロちゃんがAIズを使役したのか? そもそもこのAIズはなんなの? 竜に仕えてる感じだったからお城付きなのかと思いきやなんか普通にぶらぶらしてるし。放浪AIってやつ?

 

 あ~~~欠損のある犬……。決意を固めるすず。私が竜を守護らねば……

 お父さんに対する「なに?」があまりにも刺々しくて悲しい。ギクシャクってレベルじゃないだろ。桃うまそう。

 

 わざわざ駅で待ってたルカちゃん。学校から最寄り駅までどれくらいなんだろう。

 船出。座礁。なんと、ルカちゃんの好きな人はしのぶくんではなくカミシンだった! なんであのタイミングでメールしたの???

 

 ピーチティーだ。すずちゃん紅茶好きなのかな。

 多分これ玉砕したルカちゃんを慰める会だったと思うんだけど、攻守逆転してすずちゃんの赤裸々トーク聞く会になってますね……。学校から遠いすず家にしたのはなんでじゃろ。

 しのぶくんはママだった……? ルカちゃんの「言っちゃった」がかわいい。

 

 ピーチティー飲んでちょっと話しただけでまた駅。喫茶店とかじゃだめだったの……?

 ばったり鉢合わせするカミシン。見つめ合ってフリーズする二人。言葉を絞り出すルカちゃん。緊張で声が上擦ってる……。応援=好きの再話。真っ赤になるルカちゃん。更に赤くなるカミシン。すずママ……。「俺、女と何話していいかわかんない」わかる。渡辺さん普段何やってんの? どこ住み? てかBelle聴いてる? まさか飛び火してくるとはね……(二人にはそんな気これっぽっちもないけど)。でもルカちゃんとベルはそんな似てないと思う。会話が盛り上がってここが攻め時と判断したかルカちゃんが攻める。ルカちゃん、機を見るに敏。

 密かに逃げ出してたすず。ローソン。しのぶくんがエントリー。あっ、アニメでよくあるやつ(その距離でその声量は会話が成立しなくない?)だ!

 しのぶくんはカミシンを探してたらしい。やっぱこの二人仲いいな? 探してた割にはカミシンは駅で待ってたっぽいけど……?

 カミシンはいましたか? はい、いいえ。 どちらですか? はい、ですがいいえ。

 まさかしのぶくんも告白!? 便乗してすずも告白! 告白のアンジャッシュ。このタイミングで指摘することか?

 否定の言葉を残して消えるすず。しのぶくんの反応的に見える範囲にはいないみたいなので、おそらく自動車と同じ速度で逃げ出したと思われる。

 混乱して頭がぐちゃぐちゃになってるのに竜も大変なことになってるらしい。畳み掛けてくるなー。

 

 竜のお城が可視化されてる。お城になだれ込む大量のモブ自治厨。お城への入場そのものに制限はかかってない? いやお城ボカンボカンなってますけど!?

 「必ず罪を償わせる!」の宣言とともに表示される大量の企業ロゴ。これスポンサー企業もジャスティンの私刑を支持してるってことですよね? どいつもこいつもクソかよ。

 城攻めのライブ映像と『WHO IS THE BEAST』のポスター。だから竜なのかい? 野獣なのかい? どっちなんだい!?

 武闘大会の迷惑プレイヤーでしかなかったのにいつの間にか<U>のパブリックエネミーにされている竜。大量のアンチ。でもちゃんと応援してくれる存在もいる。ただこの応援は別に僕のように「私刑でアンベイルするのはおかしいでしょ」っていうのじゃなくて、多分に判官贔屓なやつだと思うけど。

 

 走りながら<U>にログイン! どうなってんのそれ!? 現実の肉体は目的地に向かいつつ<U>では竜のお城を探索!? 身体バラバラにならんか!?

 ボロボロのお城。倒れ伏す異形AIズ。どうして……。「ご主人さまを守って……」 やっぱり主従関係にあるらしい。そもそもプレイヤーとAIの主従関係とは? わからん……

 背後から近づくジャスティンとネームドっぽい人たち。ジャスティンのAI差別! 城に火を点ける!? AIの怪しいセールストーク再び。秘密のエリアでうずくまってる竜。背後で煙がモクモク上がってる。いや城に放火するてなに!?!?!? お城がプライベートエリアなら勝手にエリアに干渉できるのはおかしいし、(隠されてるだけの)パブリックエリアであったとしてもプレイヤーの行動でエリアを利用不能レベルまで破壊できるのおかしいだろ!!! それだと理屈では<U>上のすべてのエリアに放火して<U>そのものを使用不能にできるってことになるだろうが!!!

 

 竜の城攻めがニュースになってる。

 すずがどこに行ったか場所の心当たりを訊くしのぶくん。しのぶくんが二人に合流するにしては時間がかかりすぎているので、周囲を探していた?

 思い出の小学校の話。そうかあの廃校はすずちゃんの校区の小学校なんだね。

 ヒロちゃんめっちゃウィンドウ開くじゃん。ウォーゲームとかサマーウォーズなら処理落ちしそうな勢いだな。マルチディスプレイ全部に無秩序に開くの絶対見にくいよ。

 「ジャスティンたちに捕まる前に、彼のオリジンを探さなきゃ!」 <U>ってダイレクトメッセージとかないの? ああでも竜くらい人気者ならファンメが大量に来るだろうしあっても閉じてるか。

 

 <U>の中でも竜を探すベル。今までのに輪をかけてクリーチャー度の高い<As>が出てきたな……

 化け物どもに囲まれて動けなくなるベル。プレイヤーの同意のない接触はハラスメント判定とかされないの? 大量のモブで蜂球みたいになってんな……

 働くママさん。実はみんなすずがベルだと知ってたらしい。

 ベルの推理パート。竜はどんな人? すず式プロファイリング。竜、子供だった!? ほらー、そんなにウィンドウ開くから目的のウィンドウ探すのが大変。

 Tomoくんの配信。りゅうをおうえんしよう。刑事ドラマとかでよくあるけど、拡大するとなぜか自動的に解像度も高くなるよね。子供の瞳に映るベル。なんで瞳に映るんですか? 現実的に考えると「竜を応援しよう」と言いつつ画面にはベルを映してたので瞳に反射していたことになりますが……

 配信に映し出される家庭内暴力! なんでこんなDVの解像度高いんだよ……。DVですべてがつながるの最悪~。ところで途中一瞬だけ視聴者が2人になったのなんなの。なんとなく開いたけど目の前に濃厚なDVが飛び込んできてそっ閉じしたの。

 ヒロちゃんの説明セリフ。DVで抑圧されてたから反動で強くなった……ってコト!?

 電凸機能付き配信ってなに? すずの行動が衝動的すぎる。「お前、誰だ?」 それはそう。急に現れて「警察に通報だw」して去っていく野次馬。さっきのそっ閉じマンが仲間を連れてきたのか。音声でコメントできるのはどうなの……? ただ「通報する」のは極めて正しい対処法だと思います。

 通報マンのせいで誤解されるすず。DVが頻繁に起きる環境で配信しておいてそれもどうなん……?

 すずの「助けたい」に激昂するケイくん。どうやらこれが初めてのDV発覚ってわけではないらしい。この激憤の仕方からしてかなりの回数期待だけさせられたことが伝わってくる。DVバレ何度もしてるのにネットワーク機器を取り上げられたりはしてないんだね。

 どうしたらいいの……? 「素顔のままで歌う」 えっ、ネットで素顔を晒す!?

 

 押し潰さんばかりに囲んでたのに急に聞き分けが良くなるモブ。モブの群れが卵みたいだあ(ケラモン生まれそう)。

 「彼女が歌えば奴は来る」 そんなことあった? もしかしてライブに乱入したこと? それはお前らが追っかけたからじゃ?

 

 「ベルじゃなく、すずのままの姿で呼びかける」「もう一度連絡を取る方法はそれしかないと思う」 いやいやほんとに何言ってんのだよ! あるだろ他に! Tomoくんの配信アカウントにメッセージ送るとか! ネットに個人情報晒すの軽く見すぎだぞ。これだから現代っ子は……

 ここらへん、混乱するすずに付け込んで個人情報流出させてるようにしか見えないんだよね。駆け付けたママさんたちも見てるだけだし。

 

 しびれを切らすジャスティン。あまりにもベルに期待しすぎじゃない? 「城に火を点ければ焼け出されてくるはず!キリッ」みたいなこと言ってたけど結局そうなってないし。

 ジャスティンの腕を掴むベル。アンベイルを要求されて動揺するジャスティン。どうしてジャスティンの装備をベルが起動できるんですか?

 ベルの変身(解除)シーン。緑光を受けて卵が崩れるのはかなり示唆的なカット。一瞬ケセランパサランみたいな<As>映ったけどどうやって操作するんだろう……

 アンベイル実行に驚くモブ。なんとなくカットごとに<As>の系統が似てるし、別々の人が描いたのかな。

 ベルからすずに。羽をもがれるのも象徴的だなあ。デバイスが生体情報を取得してるからって制服まで再現するのはおかしいでしょ。

 『普通の女の子』に共感するペギー・スー。彼女も……?

 しのぶくんガンガン攻めるじゃん。今まで出番なかったから?

 すずの姿のまま歌うすず。奇跡だ……!(アンベイルされても保護フィルターが無効化されるだけでボディシェアリングシステムとやらの潜在能力顕在化は有効だと思うけど)

 ウィンドウと吹き出しがいっぱい出てくるの、やっぱりウォーゲーム思い出すな……

 ヒィッ、今までで一番の化け物! 顔から指だけ生えてる化け物が3体も! 表情と合わさって一番キモいよ~。というかこれまでちょくちょく映ってたけど群体型の<As>なに? それ操作どうやんの?

 歌の価値は歌い手がどんな姿でも変わらない。

 竜への愛を以て母の愛を知る。それは隣人愛……!

 愛に溢れる歌声は全米を泣かせる。みんなの胸元で光るのは愛の灯火……? ママさんズとカミシン、ルカちゃんの<As>。

 愛が溢れて声がでないすず。激励するペギー・スー。隣にいたのに気づかれない落ちぶれっぷりやばいな……

 すずのためにみんなが歌う。自治厨どもには愛が届かないんだね。祭りと聞いて我慢できずに駆け付けたスピーカークジラ。サマーウォーズでもそうだったけど、クジラは世界の祝福みたいな印象受けますね。このクジラも名前あるのかな?

 いつの間にかすずからベルに。アンベイルは時間経過で効果が切れるのか。生き生きと歌うベル。スピーカークジラ、花のドレス、花びらのエフェクト。

 

 すずの愛はケイくんとTomoくんにも届いていた。通信再開。喜びのハグ。

 DVパパにDV動画が届く! 通報マンちゃんと仕事してた。激昂DVパパ乱入! 住所がわからないまま通信途絶。

 フィクション特有のご都合的電撃推理。まあ時間も時間だからね。パッパッと行こうね。カミシンのルカちゃんへの呼称が渡辺さんからルカちゃんに変わってるな? ご都合はいいんだけど、刑事ドラマとかでありそうな謎の立地特定ソフトなんなのという気持ちはある。高解像度化ソフトといいヒロちゃん、実は刑事だった?

 ママさん通報。お役所仕事で間に合わない! 行かなきゃ!?

 ママさんの車で飛び出すすず。車で東京まで!?→電車でした。一人で東京に!? 女子高生一人で東京まで!? 大人なしでDVマンのところまで!? 「すずが決めたんだから」じゃなくない!?

 作中初めてまともに交わされるすずとお父さんの会話。メッセージアプリの吹き出しがちょっと安っぽく感じる。すずが優しい子に育ったのはいいんだけど、子供一人で暴力に躊躇のない大人の元に向かうことに対するリアクションはなんもないんか?

 

 雨の東京。ざっくり地区は特定したけど結局住所わかんないまま来ちゃったからここからどうするんだ。と思ったらTomoくんが外に出ていた。遠くない? ていうか外出られたんだ。てっきり軟禁されてるんだと思ってた。抱き合うすずとTomoくん。ケイくんもいた。二人を探してDVパパが迫る。いややっぱ軟禁されてたんじゃん。二人は私が守護(まも)る! 衝動的に来たから特に何かができるわけではないけど愛をこめて抱きしめるぜ! すずちゃんの顔に傷が! 振り挙がる拳! 立ち上がるすず! 振り挙げられた拳! すずのにらみつける! DVパパのほえる! DVパパのいかく! すずは静かに見つけている! 溢れ出る血! 振り上げられたままの拳! DVパパは怖気づいて尻もちをついた! すずは静かに見つめている! DVパパは逃げ出した!

 いくらなんでも都合が良すぎるでしょ! なんで散々暴力振るってた大人の男がJKにビビって逃げ出すねん。

 ケイくんと抱き合うすず。言うほど立ち向かってたかな……。いや確かに立って向かってたけども。割りと無抵抗寄りじゃなかった……?

 お互いリスペクトし合う二人。キスしそう。ケイくんの告白をありがとうで流すすず。さすがに中学生はね? しのぶくんもいるし。

 

 <U>のキャッチコピー。<U>はもう一つの現実。<As>はもう一人のあなた。さあ、もう一人のあなたを生きよう。さあ、新しい人生を始めよう。さあ、世界を変えよう。

 結局<U>というサービスがどんなものなのかわかんなかったな……

 

 帰ってきたすず。すず一人だけで行かせて無邪気におかえりする大人たちにモヤっとするな~。

 しのぶくんママ卒業……? 付き合うって……?トゥンク……

 向かう先は明るい。

 すずが歌っておしまい。

 

改めて見て

 アニメや漫画に登場するゲームの仕様が気になってしまうタチなので、<U>のシステムまわりの描写が気になって気になって仕方なかったですね。

 作品全体として<U>のVR描写に重点を置いていないことはわかるんですよ。舞台装置としてVRを選択しただけで、SFがやりたくてVRを選んだわけじゃないってことはね。にしたってちょっと描写が適当じゃありませんか? っていう。

 そもそもSNSなの? ゲームなの?

 <U>の描写のほとんどが『なんかふよふよ浮いてる<As>』というふわふわっぷりで、これがたとえば「キャラクターの主観視点で視界内にUIが表示されている」とか見せてくれたらそこから想像の余地があったんですけど、実際には移動とド突き合いくらいしかしないからなんにもわからない。

 「武術館で格闘大会をやっている」というセリフはあっても描写はないのでどういう風に決着がつくのかわからないのに、なんか竜が殴ると<As>が結晶みたいになるし竜が殴られるとなんか苦しそうにしているのだが、それはどういうことなの? となるわけで。

 『インターネット上のVR空間』という設定上、そこには常にデジタルな処理が発生しているはずなのに、まるで現実のように物をやりとりしたり掴みかかったりしていて、いちいち気にしてしまって集中できなかった。

 VR空間を舞台に物語を作るという選択をした以上、VR空間での出来事であるという説得力が欲しかったですね。

 

 何をおいても<U>がどんなインターネットサービスなのかイマイチわからないままだったのが惜しいです。魅力がぜんぜん伝わってこなかった。<U>の楽しそうなところはほとんど見せられないで、嫌なところばかり見せられたから作品を見終わったあとに「自分も<U>の世界に行きたい!」とは思えなかったですね。

 この点サマーウォーズでは映画の導入が舞台(OZ)の説明なのは同じなんだけど、サマーウォーズはOZにどんなサービスがあってどんなことができるのかをしっかり説明してくれるからわかりやすかったんですよね。

 それとサマーウォーズとの違いを感じたのは、サマーウォーズでは猫も杓子もOZといか、とにかく日常のいろんなサービスがOZに結びついていて、もはやOZと日常生活は切っても切り離せないものになってたんだけど、<U>はなんだかすごいSNSなのだが、それとは別にグループチャットのアプリ(クッソ見づらそうな吹き出しのやつ)があったり、LINEっぽいアプリ(すずとお父さんが使ってたやつ)があったり、はたまたツリー型のスレッドがあったり、動画配信にしてもYou TubeっぽいのとかTwitchっぽいのとか、とにかく<U>以外の<U>に紐付けられていないサービスが普通に使われてて、すごいSNS止まりというか、あくまでも『数多あるツールの一つ』みたいに見えました(ていうか確認したらウィンドウいっぱいに吹き出しが出てくるやつ、サマーウォーズでもあるな……)。

 

 あと見ていてとにかくノイズだったのがジャスティンの存在。

 居丈高な自治厨というのもそうなんだけど、『開発者でも運営でもないけどアンベイルできる』というキャラクターがとにかく納得できなかった。『Twitterアプリの開発者ではないしTwitter社の社員でもないけど他人のアカウントの登録情報を開示できる』と書くと異常さがわかりやすいですかね。それってクラッカーなのでは?

 作中ではそんな異常な存在が受け入れられていて、あまつさえスポンサードまでされているのだからわけがわからない。

 作中のヴィランとしてベルと竜に敵対しているんですが、その行動が私刑にしか見えなかったのもよくなかった。そりゃ運営じゃないからアカウントをBANできないのはわかるし、かといってジャスティンを運営の人間にしてしまうとアカウントBANして終了か、またはBANできない理由付けのために大筋が変わってしまうのかもしれないけど、もっと説得力のあるキャラ付けをしてほしかった。

 そもそも『”現代版”美女と野獣』をやる上でアンベイルという機能(個人情報を本人の同意なく公開する令和にあるまじき倫理観)自体がかなりギミックとして無理があると思うんだけど、ドラマを優先してそこは無視したのだろうか。無視しないでほしかったな。

 

 アンベイルもよくわかんないですね。

 『<U>では常にデバイスが各種身体データを収集しており、それらを<U>に反映する際はフィルターを通しているが、アンベイルによってフィルタ機能を強制的にオフにすることができる』……ということなんだそうですけど、脳の身体制御機能に割り込めるならその脳からデータをもらうんじゃだめだったんですかね。アンベイルされると<As>が現実世界の姿に置換されるってことは、顔の造作やら髪型やら服装やら、わざわざそういうデータも取ってるってことですよね。フィルタリングされるのに。

 イヤホンだけで身体全体のデータが取れんのかってのは置いといて、<U>に関係なさそうな外見のデータを常に収集されてるのってなんだか気持ち悪いなーって思います。<U>は50億人もの外見データ集めて何に使ってるんでしょうね。

 

 歌と映像は文句なしに良かったです。メインのキャストには本職の声優さんがいなかったんですけど、違和感なく演技を聞けたと思います。

 すずが(<U>内で)すずの姿で歌うシーンはクライマックスだけあって映像に力を感じました。

 力を感じたんだけど、歌と映像に力がありすぎてストーリーや構成を補ってしまっていることで、それまで頭の中が突っ込みで溢れていたのがなんだかわからんうちに感動していた。かなり力技で感動させられた感がありますね。たぶん映画館の音響の効果だと思います。

 

 竜のオリジンを特定してからの展開はかなり強引に感じました。

 上でも書いたけど特定までの手順は別にいいんですよ。このパートが終盤に来る以上時間をかけていられないので、主要キャラのスキルや経験を使って爆速で解決するのは。

 問題はその後で、「DVの疑いがある家庭があるので保護してほしい」という通報はいいんだけど、それで即応できないのはそりゃそうだし、なら「自分で助けに行こう」はそうはならんやろというのが正直な感想です。

 すずが心境的に切羽詰まってしまって「大人が助けてくれないのなら私が!」という気持ちになるのはわかるけど、そこで冷静にさせるのが周囲にいる大人の役割なんじゃないの? と思う。間違っても「駅まで送り届けて一人で行くのを見送る」ことではない。

 高知から東京まで何時間もかかるだろ(その間に終わっちゃってるだろ)だし、相手は暴力に躊躇のない大人なんだから女子高生一人で行ってもボコられるだけだろ(誰もすずを守ってくれないのかよ)だし、何時間もかけて家の近くまで来たらTomoくんがなぜかふらふら外に出てきてて偶然会えるのもおかしければ、すずが見つめただけで大の大人が怖気づいて逃げ出すのもわけがわからない。理解できない展開の連続で、物語の決着パートという大切なドラマ部分がまったく納得できない終わり方をしたのは明確にこの作品の良くない点だと思います。

 ていうかしのぶくん、すずのことを守ると言いつつ、

 ・素顔を全世界に晒させる

 ・暴力男のもとに一人で行かせる

 のはちょっと擁護が難しいよ……

 そうやってご都合展開をやって「お互い頑張るよ」みたいなこと言ってケイくんと別れたけど、ケイくんたちが帰る先にいるのはさっき逃げ出した父親のはずなんですよね。ケイくんは「ベルの立ち向かう姿にハッとした」とか言ってるから自分一人で立ち向かいそうだし(なぜならベルは一人で立ち向かったから)、そこから悪い方に転がる未来が容易に想像できるじゃないですか。でも本編は別れたまま高知まで帰ってきてなんかいい感じに歌って終わっちゃう。いやDV問題何も解決してなくない!? っていうしこりが残り続けるわけで、そこも良くない。

 

 あとこれは作品に責任はないんだけど、初見時はTomoくんのことを外国人だと思っていたんですよね(色黒の家族と日本ぽくない背景のせいで)。

 『言語の壁が取り払われたインターネットが舞台で、渦中の相手は海の向こうにいて、どうやって物語に決着をつけるんだろう』と期待していたので、『実際は同じ日本で、電車に乗って会いに行って、なんだかしらんがハッピーエンド』という安易な結末に(期待値とのギャップもあって)かなりがっかりしました。

 

 それと『インターネットは攻撃的でクソ』というのは見ていてヒシヒシと感じましたね。

 物語の中心に据えられているのが『炎上したアバターの中の人特定騒ぎ』なので、細田監督の伝えたかったことなんでしょうね(ほんとに?)。

 匿名のモブどころかヒロちゃんやすずまで特定に乗り出すの、けっこうどうかと思うんですけど、これは<U>にブロックやブラックリストみたいな機能がないのが大きいと思いますね。迷惑かけられたらブロックして終わりっていうムーブができないので、反感が持続してしまって、報復行動を取りやすくなるんでしょう(ほんとに?)。

 

 そもそもユーザー数50億人超のインターネットサービスなのに一切取り締まり機能がないのが間違ってるんですよね。

 「必要なものは全てある」じゃないんだよ。無いんだよ大事なものが。『舞台は用意した』とでも言うつもりなのか?

 サービス開始時になくてもアップデートで実装すべきなんですけど、作中でそれっぽいセリフがなかったのでアプデが行われたかどうかすら謎なんですよね。

 ミュートなりブロックなりの自衛機能や、違反報告やGMコールなんかの通報機能は絶対必要なんですよ。現実に警察機構があるのに、『もう一つの現実』って銘打ってる<U>にそれがないのはおかしいんですよ。

 そりゃ治安も悪くなるし自治厨が台頭するわって感じで、そしたらユーザー離れが起きるだろって思うんですけど、50億人なんですよね……

 上にも書きましたけどサマーウォーズのOZと違って各種インフラと紐付けられてるわけではないのでユーザー登録する必然性がなくて、実際すずもヒロちゃんに誘われるまで存在すら知らなかったっぽいんですよね(それはそれですずのアンテナが低すぎんか?)。

 ということは50億人のユーザーはみんな好きで<U>をやってるんですよね。この地獄みてえなSNSを……?

 

まとめ

 なんのかんのと文句を垂れてきたんですけど、いい映画だと思います。どの口が言ってんだって感じですが。

 映像と音声は文句なく良かったので、余計なことが気にならなければもっと楽しめたんだろうなーという感じです。

 ただ、終盤の脚本がかなり無理筋なお話だったんで、これがなんとかなっていれば(個人的なツッコミポイントは置いといて)もっと素直に褒められただろうな、とも思いますね。